uropatho’s diary

泌尿器病理医によるブログ

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【論文チェック】SSA/P (sessile serrated adenoma/polyp) with cytological dysplasia について勉強

sessile serrated adenoma/polyp (SSA/P) は消化器病理医でなくても馴染みのある疾患概念となってきました。 SSA/Pに細胞異型があるもの (with cytological dysplasia) を見る機会があり、この辺を簡単に学んでいきたいと思います。 www.ncbi.nlm.nih.gov ・…

Clear cell papillary renal cell carcinoma と思われる症例

こんにちは。 Clear cell papillary renal cell carcinoma (CCPRCC) と思われる症例を1例経験したのですが、未だ診断したことがないので少し勉強してみました。 おそらくWHOに登場してから認識されるようになった疾患ではないかと。 WHO Classification of T…

【論文チェック】Biphasic squamoid alveolar renal cell carcinoma (BSARCC) の報告例

Biphasic squamoid alveolar renal cell carcinoma (BSARCC) の報告を見かけたのでチェックしてみました。 ・2019 ・Patholgy International ・Zhou L ら ・上海ジャオトン大学 www.ncbi.nlm.nih.gov ・Papillary RCC の一型として、まれな腫瘍である。 …

膀胱癌に対する免疫チェックポイント阻害剤

膀胱癌に対する免疫チェックポイント阻害剤ということで、調べてみました。 NCCNのガイドライン上はどのような薬剤が使用されているのか。 https://www.nccn.org/professionals/physician_gls/pdf/bladder.pdf ファーストラインで使用する場合は、シスプラチ…

【論文チェック】前立腺 IDC-P による予後への影響

前立腺の IDC-P に関して日本からの報告があったのでチェックしました。 intraductal carcinoma of the prostate (IDC-P) は予後不良因子だということは知られています。 ・2019 ・The prostate ・名古屋のGroup(Tsuzuki T ら) 前立腺全摘後の生化学的…

【論文チェック】SALL4 の免疫染色は " germ cell tumor " に有用

こんにちは。 最近、SALL4の抗体が使えるようになったので、病理診断においてどのような使い道があるのか調べてみました。 www.ncbi.nlm.nih.gov ・2014 ・AJSP ・Miettinen ら ・SALL4は " embryonic cell pluripotency " にかかわる転写因子であり、ge…

膀胱癌に対する化学療法・・DDMVACとは?

こんにちは。 膀胱癌に対する化学療法といえば MVAC が標準的であり、私の記憶するかぎりずっと変化していないと思っていました。 ところが最新のNCCNのガイドラインを見ていると、全身治療の推奨レジメンとして "DDMVAC with growth factor support" なるも…

前立腺摘除後の再発に関する定義【NCCNガイドラインより】

前立腺癌のマネジメントにおいてPSAは必須の役割を担っています。 シンプルに考えると 「PSAが上昇=再発」 という感じです。 これはこれでおおざっぱな理解としては大丈夫なのですが、きっちりした定義もあります。 NCCN (national comprehensive cancer ne…

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